劇団レトロノートへの客演は、昨年に続いて2度目だ。
2013/10/01
萌花 最近だからというのもありますが、今年8月の「見切り発車シスターズ-happy go lucky-」ですね。今回は、いつもリーダーとして引っ張ってくれている青山美郷ちゃんが3日間だけの出演だったので、私が副リーダーとしての役割も果たさなければなかったので、特に印象深いです。私は今まではリーダーに甘えていたし、リーダー役というのは、これまでの人生であまり経験してこなかったので不安でしたが、みんなが協力してくれました。お互い指摘をしあえる仲になって、さらにメンバー同士の距離が縮まりましたね。気になったことを指摘するのは、勇気がいりましたが、ちゃんと指摘できて、引っ張っていく役割を果たせたと思います。演じた役としても、今回は私が主役だったので、責任感がありましたが、やりがいがありました。終わったときは達成感でいっぱいでした。
──劇団ハーベストで活動していて良かったなと思うところは?
萌花 ほかのメンバーがドラマやCMのオーディションに受かったりしたときに、「どういうふうにやったらいいの?」と聞いたり、アドバイスをもらうことができるのもいいですね。同じグループにいなかったら、なかなか、そういうことは聞けないと思うんです。お互いを伸ばすことができるのも、いいところですね。
──8月の公演では、新メンバーとして加入した2人が初めて参加しましたが、副リーダーとして、稽古中とかに声をかけたりした?
萌花 初めての公演で、きっと不安だったと思います。私は何かを言うというよりも、じゃれあって、距離を縮めてあげたり、妹のように接してあげて、安心して、稽古場にいやすいようにしました。
──そういう気配りができるようになったのを見ても、最初と比べると成長したみたいですね。
萌花 そうですね。前は、メンバーとの会話も、用事がなかったら、オフって、あまり話さなかったんですけど(笑)、副リーダーだから、まわりのコたちのことを気にかけないといけないと思ったので、ちゃんとコミュニケーションが取れるようになりましたね。うん、大人になったと思います(笑)。
──今は演技が、一番これからもやっていきたいことになった?
萌花 はい。事務所に入る前は、女優だけでなくて、モデルもやってみたくて、本当に何をやりたいのかがあやふやだったんですけど、演技が楽しくなってからは、もっとがんばりたいと感じてます。今は舞台を中心にやらせていただいてますが、舞台は生の反応がすぐに返ってくるのが、やりがいです。舞台をもっとやりたいし、ドラマや映画のお仕事も、やってみたいです。クライマックスまで物語がつながっていく舞台とは違って、ドラマや映画は順番に撮っていくわけではないので、「本番スタート!」の声がかかって、すぐに役の気持ちに入ることができるのか、自分を試したいです。CMも、たくさんの人に知ってもらえると思うので、やってみたいですね。
──10月9日からは、昨年に続いて劇団レトロノートの本公演「ラストトレインに手を振って~How do you do, Bacchus?~」に出演しますね。
萌花 私は居酒屋さんでバイトをしていて、芸能界を目指して養成所に入っている役です。居酒屋で昔の同級生たちが集まって、いろんな思い出話がくりひろげられる……という物語です。ハーベストの中で「居酒屋が似合いそう」って決まったみたいなんですけど(笑)。でも、昨日、脚本が全然変わっちゃって、どうなるんだろうって感じです(笑)。
──これまでにも何度か、ほかの劇団の舞台に客演したことがありますが、やっぱり、ハーベストの公演とは勝手が違う?
萌花 違いますねえ。読み合わせの段階から緊張します。まわりが自分よりも年齢が上で、経験が豊富な大人の役者さんばかりなので、演技を見ていても勉強になるし、演技以外の人生についてのお話も聞くことができるので、得ることは多いです。
──劇団ハーベストの公演では、威勢のいい、ちゃきちゃきした元気な女の子の役を演じることが多いですが、ふだんの萌花ちゃんは、どんな性格の女の子?
萌花 ハーベストのレッスンでは、盛り上げ役で、役と似てるところもあるかな、と思います。家にいるときは、笑いを取ろうとすることはあまりないです。まあ、家では誰もそうですよね(笑)。お母さんっ子で、いわゆるマザコンで(笑)、甘えちゃいますね。家では、静かなほうですね。イメージとは違うと思います。高校生になって、家事もするようになりました…っていうのは性格と関係あるのかな(笑)。
──これから1年の間に実現したい、目標というと?
萌花 映画に出演することですね。阿部サダヲさんのような面白い演技をする役者さんが活躍する映画や、三谷幸喜監督の作品のような、コメディに出てみたいです。笑いをとれる芝居がまだできないので、やってみたいと思います。
萌花ちゃんのプライベートをCLOSE UP☆
趣味はアコギとベース。宝物は、犬も含めた家族です☆
萌花 アコースティックギターとベースを弾くことです。先に始めたのは、ベースです。お父さんがもらったベースが家にあったので、楽器に興味があって、触ってみたら面白かったので弾くようになりました。ベースは、ONE OK ROCKさんとか、ロックバンドの曲をコピーします。その後、ハーベストの公演でアコギをやって、ギターも好きになりました。ハーベストにはドラムやギターができるコがいるので、まだまだ下手なので自信はありませんが、バンドを組んでみたいですね。
──特技は?
萌花 ダンスです。得意なのはヒップホップですが、バレエも習ってました。
──チャームポイントは?
萌花 鼻と口です。鼻は、上京してから高くなった気がします。なんでだろう(笑)。
──好きな食べ物は?
萌花 たまごボーロです。
──自分を動物に例えると?
萌花 チワワって言われたことがあります。
──まわりからはなんて呼ばれる?
萌花 ハーベストのメンバーからは「もえぴー」と呼ばれます。あとは、ふつうに「萌花」。
──好きなファッションは?
萌花 けっこうかっこいい目の感じです。たぶん、お母さんの影響もあります。
──カラオケで得意な曲は?
萌花 オーディションでも歌った「亜麻色の髪の乙女」です。ひとカラも好きで、この前は6時間歌ってました(笑)。
──宝物は?
萌花 家族。両親とお兄ちゃんと、犬も含めて。飼っている犬はトイプードルです。犬と猫では、犬派です。猫は、子猫の時代はかわいいんですけど、大きくなると、ちょっと怖くて。
──会ってみたい芸能人は?
萌花 藤原竜也さんと瑛太さん。藤原さんは「藁の楯」、瑛太さんは「最高の離婚」が印象的でした。ほかの作品もいろいろ拝見していますが、かっこいいなと思うし、雰囲気を作って演じているのがすごいな、って。
──今ハマっていることは?
萌花 東野圭吾さんの「新参者」です。それまであまり本を読まなかったんですけど、演出家の方に「本を読むようにしなさい」と言われて、レッスンの帰りにみんなで本屋さんに行きました。私はミステリーに興味がありましたが、「どの本にしようかなあ……」と選んでいるときに、目についたのが「新参者」だったので、読み始めました。
──女優になっていなかったら、何になりたかった?
萌花 専業主婦になっていたんじゃないかな、って。女優をやっていなかったら、たぶん、高校生になって、ふつうに、ミスドとかでバイトをしてると思います。まかないでドーナツを食べられたら、うれしいので。現実的な話ですね(笑)。
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