2014/07/25
あずさ 中学2年生くらいのときにアニメ「犬夜叉」の再放送を見て、声優さんに興味を持ちだしました。
──「犬夜叉」のどこに惹かれたの?
あずさ かごめ役の雪野五月さんや犬夜叉役の山口勝平さんの演技に心を動かされたんです。
──家族みんなアニメは好きなほうなの?
あずさ 普通よりは好きかもしれないですね。特にお兄ちゃんは、今は私よりも見てて、見るたびに報告してくるんです(笑)。
──デビューのきっかけになったホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)は、生まれて初めてのオーディション?
あずさ 2回目です。TSCの前に、書類審査に受かったのがあったんですけど…なんか怖くなって…面接に行かずに終わりました(苦笑)。
──TSCに応募した決め手はなんだったの?
あずさ 「ホリプロ」という文字を見て、有名な会社だから、きっとちゃんとしたオーディションなんだと思って(笑)応募しました。
──応募したときはどこまでいくと思った?
あずさ まず書類審査が受かった時点で儲かりもんだと思って(笑)。その先のことは正直あまり考えてなくて。当たって砕けろ精神で行って、落ちてしまったら普通に声優さんの専門学校に行って、地道に勉強をして、いずれなれたらいいなあと思っていて。受かるとは全然思っていませんでした。
──逆に砕いたんですね。
あずさ 砕いちゃった…んですかね(笑)。
──初めてのお仕事、「サラダの国のサラ」のせりふで覚えてるせりふは?
あずさ 「おいしい!!!」ですかね。1回しか言ってないんですけど(笑)。
──その後、アニメとかゲームとかラジオとかいろいろ仕事をしてきたけど、自分的には順調だったと思う?
あずさ そうですね。お仕事をしていない頃の自分からは想像できないくらい、いろいろな経験をさせていただいているので、今のところは着々と声優さんとしてお仕事できているのではないかと思うんですけど、先が不安でならないです(笑)。
──どんな不安なの?
あずさ しかしたら再来月にはお仕事がなくなっているのではないかと考えたら…恐怖です…。アニメのお仕事が今クールで終わってしまったらと思うと…身の毛もよだつ思いです。
あずさ いやいや、どうなんでしょう。どっちも頑張りたいので。
あずさ えーっと、最初の頃は、"声優の"って言うのに抵抗があって、「私ごときが声優って名乗っていいのかなあ」と思っていたんですけど、最近やっとご挨拶で"声優の"って言えるようになって、ああ、声優になったなあって思いました。
あずさ 最近ですね。たくさん作品にも出演させていただいて、ちょっとですけど責任感も感じるようになって。やっぱり役を預かっているので。そういう部分で、声優さんとしてお仕事しているんだ、と自覚を持つようになりました。
あずさ どの作品というよりアフレコが大好きで、アフレコをやっているときはものすごく緊張して、ものすごくプレッシャーもありますし、うまくできるかなっていうのもあるんですけど、生きがいを感じます。やっぱり好きだって思います。
──「サラ」のときから?
あずさ そうですね、ずっと憧れていたお仕事だったので、声だけの演技をするのがすごく嬉しくて。お仕事はどれも嬉しかった思い出ばっかりです。
あずさ スタッフさんは協議を重ねていたと思うんですけど、私のところには決定されてから報告いただいたので、そうでした、急でした。3カ月前くらいだったでしょうか。
──知らせを聞いた瞬間は?
あずさ 恐ろしかったです(笑)。
──嬉しいよりも恐ろしいだったの!?
あずさ 恐ろしかったです、個人名義でデビューするプレッシャーが。
──TSCの特典にはあったよね?
あずさ そうですね。でも私が想像していたよりずっと早かったので。というか想像してなかったんですけど(笑)。
──あんまり考えてなかったんだ?
あずさ そうですね。目の前のことにいっぱいいっぱいだったので。
──「まだCDデビューできないの?」とかは思ってなかった?
あずさ ァンの方はどう思われるかわからないんですが、私としては、2年半とか3年とかたった感じもしていなかったので、もう全部つい最近の出来事のような感じなので、なんか、ホント早いなあって思いました。
──レコーディングは順調にできた?
あずさ 客観的に見れば順調だったと思うんですけど、私の心情的には、恐ろしく…プレッシャーでした。
──自分で聴いた感想は?
あずさ 出来上がったのを聞くと、素敵にしてくださっているんですけど、自分で聴くと「ここもっとこうしたかった」って考えちゃって…今できる、自分の最大限では歌えたと思うんですけど、でも聴くと、反省会が始まっちゃいます。
──自分に厳しいほうなの?
あずさ なんでしょう。"身の程知らず"なんだと思います(苦笑)。自分ではこれくらいしかできないのに、もっと上を目指しちゃうんです。
──本人的聴きどころを教えて。
あずさ 初めての曲、今まで歌ったことのない曲もたくさん入っていて、いろんな私の歌い方、世界観を楽しめると思います。
──いま、エントリー受け付け中ですが、TSCの思い出は?
あずさ 合宿審査が、同い年くらいの子が集まってるから修学旅行みたいで。みんなで切磋琢磨しながら頑張って、友達みたいで。緊張もあったんですけど、みんなでいっぱい話したりしてリラックスできたので、いい思い出として残っています。でも、みんな私(当時17歳=高3)を年下だと思っていたみたいで(苦笑)。今、ホリプロで一緒に活動している、4つ下の木戸衣吹ちゃんも私を年下だと思ってたみたいで、それはないだろうと思ったんですけど(笑)。
──今回も声を送ることになってるんですけど、録音は大変だった?
あずさ 私は機械の操作が大変で(笑)、どうやってCD-Rというものに声を入れるのかわからなくて…。歌のほうは、割りとすんなり録れました。聞き直しましたけど、それがいいのか悪いのか自分の中では判断がつかなかったので、送っちゃいました。
──そういう経験を踏まえてアドバイスをお願いします。
あずさ こういう私なんかも今では少しずつ成長しながら声優さんとしてお仕事に向きあえているので、自分を低評価せずに、前向きにチャレンジしたら良いのではないでしょうか。
──では、これから1年間以内にしたい仕事を教えてください。
あずさ あ゛ー、どうしよう…いろんなアニメに出たい、いろんな役をやってみたいです。一番やりたいのは男の子なんですけど、これは本気というかずっと抱いている、いずれ叶えたい夢なので、1年以内というわけではないんですけど。男の子のモブ(※モブキャラクター=名前のない役)とかでもいいからやってみたいです。
──では将来の夢は?
あずさ 少年漫画とかの男の子の主人公をやりたいです。いずれ…いつか。