2014/10/02
菜乃華 幼稚園のころに「きらりん☆レボリューション」というアニメを見ていて、主人公のきらりちゃんという女の子にあこがれて、「私もアイドルになりたい!」と思ったのが、きっかけです。最初はアイドルになりたいと思ってました。1年生のときに、『Lieland』という映画で、たくさんセリフがある役をはじめていただいて、すごく楽しかったので、演技に興味を持つようになってきました。
──どんなところが楽しいと感じたの?
菜乃華 台本を読んで、「こういうパターンもあるかな」「こんな感じにもできるかな」って、たくさん考えることができるのが、楽しいです。
──研音に入ったきっかけは?
菜乃華 私が「演技をもっとやりたい」と話したら、お母さんが調べて応募してくれました。最終面接のときに、「この場で前屈をしてください」と言われて、予想していなかったので、びっくりしたことをよく覚えています。体のやわらかさを知りたいということでしたが、そのころは私は体が固かったので、「どうしよう」って思いました。でも、今は、毎日ストレッチをしているので、だいぶやわらかくなりました。
──今までで思い出に残っている作品は?
菜乃華 映画の「地獄でなぜ悪い」です。血糊の上を、腰にワイヤーを巻いて、ぴゅーっと滑ったのが、印象に残っていて、忘れられません(笑)。
──園子温監督とは、何かお話をしましたか?
菜乃華 はい、しました。怖い監督だと聞いてましたが、やさしかったです。
──思い出に残っているセリフは?
菜乃華 「地獄でなぜ悪い」の中で、私が「あったりめえだろ。うちの母ちゃん、あんたなんかにタマ取られるようなアマじゃねえんだよ」と言うシーンがあって(笑)。ふだんそんなことは言ったことがないし、セリフの意味がちょっとわからないところがありましたが、意味を教えてもらって、「こんなこと、言っちゃうんだ」と思いました。そのセリフを言った相手は、ヤクザの親分なので、すごい度胸だな、って。最初はびっくりしましたが、何回も練習していくうちに、違和感なくできるようになりました。
菜乃華 クールでドライでつっぱってるけど、本当は心の中はやさしい女の子です。けっこう、演じやすいです。たぶん、カナは大人を信じてなくて、大人の嘘を見抜く力がある、大人びた役で、そこはふだんの自分とは違いますけど、「あっ、今、この人はこういうふうに思ってるのかな?」って心に中で思ってるところは、自分に似てるかな、と思うので。
──クールでドライな役を演じるために、工夫したことはある?
菜乃華 とにかく何度も台本を読んで、「カナは、このとき、こういう気持ちだったんだな」と理解して、頭に叩き込んで、それからもう一度、台本を読むとセリフの印象が変わりました。あと、カナの性格には関係ない話ですけど、もんじゃ焼きを食べるシーンがあったので、撮影の前の日に、家でもんじゃを作って、食べながら台本を読みました。もんじゃは大好きなので、撮影で食べられて、幸せでした(笑)。
──撮影現場の雰囲気は?
菜乃華 楽しいですよ。MATSUさんが可愛がってくれますし、山口紗弥加さんは待ち時間に「アナと雪の女王」の歌を歌ってました。どこかから歌が聞こえてくるので、私は最初、スマホで『アナ雪』の歌を流してるんだと思っていたんですけど、山口さんの生歌でした(笑)。となりで歌に合わせて、石黒英雄さんが手拍子をして、盛り上げてました。この前も、MATSUさん、石黒さん、山口さんと私の4人で、好きなスイーツの話をしました。
──撮影現場にはすぐに慣れた?
──「ビンタ!」の、菜乃華ちゃん自身の見どころは?
菜乃華 私が演じるカナが、MATSUさんが演じている兄の文太と一緒に暮らすようになってから、少しずつ心を開いていくところに、注目して見てほしいです。
──カナ役はオーディションで決まったそうだけど、いつもオーディションのときに、気をつけていることはある?
菜乃華 別につくろうとはしないで、自分は自分って考えて、オーディションにのぞみます。猫背になると弱々しく見えてしまってよくないので、背筋を張って、堂々とするようにしています。
──これから1年後までにやってみたいお仕事は?
菜乃華 最近は、学園ドラマでクールな優等生の役を演じたいなと思うようになりました。メガネをかけていて、無口で、成績優秀な。そういう役をやったことがないので。ふだんの私は、元気で明るい性格女の子で、よく不思議ちゃんだと言われます。自分では不思議ちゃんだと思っていないので、今一番の悩みです(笑)。「どのへんが?」と友達に聞いたこともありますが、「なんとなく」っていう答えが返ってきました。最近は、いろんな人に言われすぎて、「もういいや、私は不思議ちゃんとして生きていこう」と思ってます(笑)。
──将来の夢や目標を教えて。
菜乃華 いろんな演技ができて、共演者さんとかまわりのスタッフさんとかに気配りのできる、親切な女優さんになりたいです。高校生くらいになったら、前田敦子さんの「Q10」みたいなロボットの役とかもやってみたいです。