──デビュー5年めのCDリリースだけど、歌は前から歌いたかったの?
姫乃 歌は大好きで、週2とか週3とか、ひとりで8時間とかカラオケに行ってました。暇があればカラオケみたいな感じで。でも自分が歌手デビューできるなんて夢にも思っていなかったので、お話が来たときはホントにびっくりしました。まだ実感が湧かないです。
──大きなジャンルとしては"アイドルポップス"になるの?
山地 コロムビアさんにつけていただいたキャチフレーズは、"Not アイドル、新世代ガールポップ"。ビジュアル的にはアイドルぽいけど、曲はそうでもなくて…聞いたことないジャンルだねって言われます。でも今回は内藤ルネさんという相方というか味方がビジュアルにいるので、本当に心強かったです。内藤ルネさんが好きだというのはマネージャーさんも前から知っていて、ダメもとでお願いしてみようって聞いてみたら、まさかの「コラボ実現」ってお話を頂きまして。
──曲については「こんな曲が良い」みたいな希望とかはあったの?
山地 「明日はきっといい天気」は、同じ事務所の先輩・ちーちゃん(村上智里)が歌っていて、私にくれたんです。2年くらい前、私が人生に思い悩んで落ち込んでいたときに、ちーちゃんが「私は、曲をあげることしかできないけど、これあげるから前向きになって」って。それを私向けのポップな感じにアレンジしていただいて。
──レコーディングは初めて? 1日で3曲録ったそうだけど、大変じゃなかった?
山地 初めてです。楽しかったです。特に気負いもせずできました。レッドブルスタジオで夜の9時から朝の5時までレコーディングしたんですけど、「レッドブルスタジオでレコーディングできるなんてすごいんだよ」って言われて。レッドブル飲み放題だったので、みんなで飲んでました 笑。後から「3曲も録ったの? すごいね」と言われて「あ、そーなんだ!」って。
──事前に準備をしたりとかは?
山地 2カ月くらい前から走りました。1日40分~1時間くらい。ボイトレの先生が「曲を聞きながら、サビのところは猛ダッシュ、あとはゆるく走ったり歩いたりすると心臓が強くなるよ」と教えてくださって。
──カップリングの2曲は自作ですが、作詞は大変だった?
山地 「YOURSELF」は前に書いたものを手直して頂いた曲に付けて、「Our Place」は詞が先で一晩で書きました。曲に詞を当てはめるほうが大変でしたけど、先に曲を頂くほうがイメージは湧くんですよね。もともと漫画を描くのが好きだったり、WEBでBL小説を書いていたりもしたので、その感覚とちょっと似てるところはあったかもしれないですね。
──ふだん好きな音楽・アーティストは?
山地 ロックです。ONE OK ROCK、UVERworld、SPYAIR、BUMP OF CHICKEN、サカナクション、椎名林檎さん、黒木渚さん、GLIM SPANKY、ポルノグラフィティ、高橋優さんとか。カラオケではロックを歌うのが好きなんです。いつかロックも歌えたらいいですね。
──仕事ではオーディションに参加したことはあるの?
山地 ドラマ、映画は100%オーディションです。けっこう毎回死に物狂いです。
──オーディションは好き? 嫌い?
山地 好きです。あの緊張感とか。ひとつのオーディションで成長できることが多いんですよ。
──例えばどんなところで"成長"したの?
山地 (演技で)泣けるようになったんです。前は本当に泣けなくて、それこそ感情の作り方がわからなかったんですね。それが今年の夏くらいから、「感情ってこうやって作るんだ」っていうのがちょっとずつわかってきて。前は「ここはこうだからこうしなきゃいけない」とか「泣くんだ泣くんだ」って思ってたけど、そうじゃなくて瞬間の集中力が全てだなっていうことに気づいて、そこからお芝居がしやすくなりました。
──オーディションに参加するとき、心がけていることはありますか?
山地「緊張感を持つ」というのと「恥ずかしがらずにやりきる」というのは思ってます。緊張感を持ってる方がアドレナリンが出て、自分のこと鼓舞できるんですよ。「よっしゃーいくぞー」みたいな、エンジンがかかるというか。緊張しないとダラーとしちゃうので。
──芸能界で活動・活躍していきたい読者にアドバイスをお願いします!
山地 アドバイス??? えーなんだろう、趣味をいっぱい持つこと? なんか一つでも自分の趣味がいずれ武器になると思うので。あとあんまり強いこだわりを持ちすぎないほうがいいと思います。自分が、グラビアをきっかけに女優も歌もやらせてもらっているので、まわりの人からお話を頂いたときにとりあえず乗ってみる、というのも必要かなと思います。
PRESENT☆