演出・藤田俊太郎
演出・藤田俊太郎

2022年11月27日 UP

新国立劇場フルオーディション企画『東京ローズ』出演者オーディション

フルオーディション企画 第6弾は初のミュージカル! 2019年に英国で発表された『東京ローズ』を23年12月に上演します!!

【主催】新国立劇場

新国立劇場では、フルオーディション企画 第6弾『東京ローズ』の出演者オーディションを開催。参加者を募集している。本作は、イギリスで初演された新作ミュージカル。第二次大戦中、日本軍による連合国軍向け短波ラジオ放送でパーソナリティを務めた女性アナウンサーを題材にしている。18歳以上の女性。

主催者より☆
小川絵梨子芸術監督が、その就任とともに打ち出した柱の一つ、「すべての出演者をオーディションで決定する」フルオーディション企画、その第6弾の詳細が決まりました!

2019年より始まりました本企画、第6弾となる今回は初のミュージカル作品となります。演出は、ストレートプレイからミュージカルまで多彩な作品を手掛け、海外にも活躍の場を広げる藤田俊太郎が手掛けます。皆様からのご応募、心よりお待ちしております!!

■公演概要
『東京ローズ』
・作・詞:キャラ・ボルドウィン&メリー・ユーン
・作曲:ウィリアム・パトリック・ハリソン 
・演出:藤田俊太郎 
・音楽監督:深沢桂子 
・芸術監督:小川絵梨子 
・日程:2023年12月
・会場:新国立劇場 小劇場

■ストーリー
「Who is Tokyo Rose?」

アイバは1916年にアメリカで生まれアメリカで育った日系二世。日本語の教育を受けることなく1929~30年代のアメリカで青春を過ごした。
叔母の見舞いのために25歳で来日し、すぐに帰国するはずが、時代は第二次世界大戦へと突入、アメリカへの帰国も不可能となってしまう。そこでアイバは、母語の英語を生かし、タイピストと短波放送傍受の仕事に就く。戦争によって起こる分断や、離散、別れ。多くの人々を襲った不幸がアイバ自身とその家族の身にも降りかかる。
やがてラジオ・トウキョウ放送「ゼロ・アワー」の女性アナウンサーとして原稿を読むことになったアイバ。その女性たちをアメリカ兵たちは「東京ローズ」と呼んだ。終戦後、アイバが行っていたことは、日本軍がおこなった連合国側向けプロパガンダ放送であったとされ、本国アメリカに強制送還され、国家反逆罪で起訴されてしまう。

戦中日本の悪名高きDJ「東京ローズ」であった罪を問われているアイバ。彼女は本当に皆が言うような悪人だったのか......?

■演劇芸術監督・小川絵梨子コメント
2018/19シーズンより続けて来たフルオーディションの企画ですが、この度、初めてのミュージカル作品に挑戦します。毎年、夏季に中高生向けの演劇ワークショップを開催しているのですが、多くの参加者がミュージカル作品への興味を持っています。「ストレートプレイ」と区分けされる、いわゆる歌の無いセリフだけのお芝居も、ミュージカルも、その根本は同じであると考えてはおりますが、この度、ミュージカル作品への初挑戦をもって、オーディション企画の更なる発展と可能性の拡大を目指して参ります。 
 
作品の『東京ローズ』はイギリスで初演されたばかりの新作です。ロンドンの若いクリエーターたちによる作品となり、この度の日本での上演に当たっては、大変に快く、全面的な協力をして下さることとなりました。演出には、以前よりフルオーディションでのミュージカルにとても興味を持って下さっていた藤田俊太郎さんをお迎えしております。 
 
これまでの作品では機会のないとお考えになっていた方々にも、もし本作に興味を持って頂けましたら、ぜひオーディションにご参加頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

■演出家・藤田俊太郎コメント
2019年に女性を中心としたイギリスのカンパニーBURNT LEMON THEATREが立ち上げた、女性だけのキャストでお届けする『東京ローズ』の日本初演を演出することに大きな喜びを感じています。 
 
作品のテーマは「アイデンティティ」「ルーツ」「未来」です。 
物語の主人公はアイバ・戸栗・ダキノ。東京ローズと呼ばれ、太平洋戦争が開戦した激動の中自分の意志や出生に誇りを持って生きた日系二世の女性です。 
誰もが生きるのに必死だった時代。彼女は、戦中日本ではアメリカ人として存在を問われ、戦後アメリカの反日感情が渦巻く中では反逆罪に問われました。アイバは格闘し続けました。 
私たちのカンパニーは、アイバの人生を追体験しながら、2020年以降見失いがちだと思えるもの・力強く他者と共鳴して生きる力を演劇として創りたいと思います。 
 
この作品は、運命に翻弄されアイデンティティが揺らぐ中、アイバがどう生きたのかを、後世に伝えていくという構造でつくられています。 
彼女は様々な立場、国籍の者たちと出会い、立ち止まり、関係を築こうと努力します。 
特に戦前、戦中、戦後の10年。私は、それぞれの時代を6人の役者によってリレー形式で演じ分けていくという演出をします。つまりカンパニーのキャスト全員が一度はアイバ・戸栗・ダキノを演じ、歌のソロがあります。アイバを演じていない時は、アイバが関係した様々な男性・女性の役を演じます。罪を問われ'裁かれる側’と、罪を問い’裁く側'を演じ分けていくことになります。 
作品のテーマである、私たちが生きる今の「ルーツ」を、自分の「アイデンティティ」を深く考えながら、「未来」に向かう力を表現したい。 
ミュージカル『東京ローズ』を演劇のドラマとして役者の皆さんとの対話を大事にしながら立ち上げていきたいと思います。 
演劇を届ける喜びを、共に感じ、覚悟を持って現場で仕事をしたいというたくさんの皆様の応募をお待ちしております。 
いただいた音源は責任を持って全て大切に聴かせていただきます。なにとぞ宜しくお願い致します。 
[藤田俊太郎 プロフィール] 

東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。在学中の2004年、ニナガワ・スタジオに入り、15年まで蜷川幸雄作品に演出助手として携わる。ミュージカル『The Beautiful Game』の演出で第22回読売演劇大賞優秀演出家賞、杉村春子賞を、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の演出で第24回読売演劇大賞優秀演出家賞を、『ジャージー・ボーイズ』『手紙2017』の演出で第42回菊田一夫演劇賞を、絢爛豪華祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』、ミュージカル『NINE』『VIOLET』の演出で第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第42回松尾芸能賞優秀賞演劇部門をそれぞれ受賞。そのほかの主な演出作品に、『ラヴ・レターズ』『ミネオラ・ツインズ』『ピーター・パン』『Take Me Out』『sound theater Ⅵ・Ⅶ』『ダニーと紺碧の海』、美女音楽劇『人魚姫』『話してくれ、雨のように…』『喜劇一幕・虹艶聖夜』など。新国立劇場では、『東京ゴッドファーザーズ』を演出。 

■募集内容 
女性役:6名 
*出演者は全員、アイバを含め、複数の役を演じます。
アイバは意志が強く、快活で聡明、他者に自分の生き方をはっきりと提示する女性です。

■応募資格
下記条件をすべて満たしている方
・18歳以上
・「選考の流れ」の項に明記されている期間の内、一次選考開催期間、二次選考開催期間中、最低でもそれぞれ2日間程度は参加可能な方
・2023年10月中旬~12月末(予定)までの稽古・本番にすべて参加可能な方


【方法】
◯WEB:募集ページより。

https://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/13_024544.html


【締切】12月16日23:59

【問合せ】
E-mail:nntt_drama_audition_tokyorose2023@nntt.jac.go.jp
◯TEL:03-5352-5845
[平日11:00~18:00]
新国立劇場制作部演劇『レオポルトシュタット』オーディション係
https://www.nntt.jac.go.jp/play/


【選考の流れ】
書類・歌(映像)選考

*選考結果は12月29日までにメールにて通知


課題曲(映像)選考

・提出締切:2023年1月6日
*選考結果は2023年1月16日までにメールにて通知


一次選考[グループオーディション]

・2023年1月22日~1月31日
*選考結果は1月31日中にメールにて通知


二次選考[グループオーディション]

・2023年2月2日~6日
*選考結果は2月10日までにメールにて通知


【合格後】舞台『東京ローズ』の稽古および本番に参加する。

【備考】募集キャスト・審査の詳細、注意事項等に関して、募集ページを確認すること。

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