【Special】女優・原菜乃華ちゃんに聞いた
「オーディション現場」と「女優力の付け方」

少女ナノカを演じたファンタジック・ストーリー
「はらはらなのか。」で映画初主演☆
活躍中の“先パイ”に気になるオーディション現場を教えてもらうSpecialインタビュー。今回は初主演映画「はらはらなのか。」が4月1日から公開の原菜乃華ちゃんに「女優オーディションの気になるところ」「女優力の養い方」をお聞きしました!
オーディションはまず自己紹介から。 背筋をぴんと張って堂々とすることを心がけています
 

 

──事務所では、何かレッスンはしているの?
 

菜乃華 週に4回事務所で演技とダンスのレッスンを受けています。自分ひとりで台本を読んでいるだけのときとは違って、演技の相手役がいるのが、いいですね。ほかの人が演技の先生に「もっとこういうふうにしたほうがいいよ」とアドバイスされているのを見ることも、自分の勉強になります。
 

──レッスン以外に、女優としての力をつけるために普段から実践していることはある?
 

菜乃華  ドラマや映画をたくさん見ることですね。自分が参考にしたい俳優さんの演技を見ます。映画を見たら、監督さん・脚本家さん・出演者さんの名前と役名や、作品を見た感想を「映画ノート」に書くことにしてます。前に見た作品のページを見返すと、似たような境遇の役を演じることになったときに参考になります。
 

──映画やドラマのオーディションをいろいろと受けてきたと思うけど、オーディション前日には、どんな準備をしていますか?
 

菜乃華  ランニングしたり、マッサージしたりします。それと、だいたいのオーディションは前日に(オーディション当日に使う)台本が届くので、ベッドサイドに置いて、ひたすら読んでから寝ます。
 



──女優のオーディションでは、どんなことをするの?


菜乃華
 まず、自己紹介ですね。自己紹介のときは、背筋をぴんと張って、緊張していると見えないように(笑)、堂々としていることを心がけて、相手の方の目をしっかり見て、気持ちを落ち着かせています。特技を聞かれて、「じゃあ、やってみてください」と言われることもありますが、私はその場で披露できる特技があまりないので、特技がある人はうらやましい。これから探したいです。ほかの出演者さんとの身長差を見るために、スタッフさんが横に立ってみる、なんてことが行われるオーディションもあります。
 

──そのあと、事前に渡されていた台本を使って、演技をするんですね。
 

菜乃華 はい。自分だけで演じるときと、相手役の人がいて、お芝居をするときがあります。オーディションを受けた役ではなく、友達役とか違う役を「相手役としてやってください」とその場で言われて、その役で合格することもあるので、台本を頂いたときには、全体を確認しておきます。
 

──今まで受けたオーディションの中で特に、印象に残っているのは?
 

菜乃華 最近では、「3月のライオン」という映画のオーディションです。将棋をする役で、オーディションの部屋に実際に将棋盤が置かれて、将棋の対局のシーンを演じました。私は将棋をしたことがなかったので、前しか進めない「歩」のコマを、「私は、将棋が強いんだぞ」っていう顔をして、自信満々に後ろや斜めに動かしてしまって(笑)。でも、合格したので、自信満々にやってよかったな、って思いました。
 

女優・俳優に近づくには…好きな女優さんや俳優さんを見つけてマネしたり研究するといいと思います☆

 

──4月1日から公開の主演映画「はらはらなのか。」の中にも、CMのオーディションのシーンが出てきますね。


菜乃華 あのシーンは、リアルだなあと思いました。実際のオーディションと、同じような感じになってます。
 

──出演が決まって、撮影が始まるまでには、どんな準備をするの?
 

菜乃華  台本を頂いたら、自分が言うセリフに付箋を付けて、とにかく何度も読んで、練習します。セリフを覚えるのは、早いほうだと思います。誰もいない静かな部屋で、楽な大勢でゆっくり自分のペースで読むと、すぐに覚えられます。最初は黙読しますが、覚えるときは声に出してセリフを言います。声を出したほうが、覚えやすいです。
 

──演技のどういうところに、今は魅力を感じていますか?
 

菜乃華  家で、ひとりで台本を読んでいるときとは違って、撮影現場に行くと、相手の方の反応によって自分のお芝居も変わっていくのが、面白いなって。たとえば、泣くシーンだったら、相手の人が言った言葉に感動して、涙が自然と出てきたり。前は「ここはこういうふうに演じよう」「こういう表情をしよう」って考えるだけでしたが、今は、相手役の方の演技に反応して演じることができるように、って心がけてます。
 

──女優・俳優を目指している人にアドバイスをお願いします。
 

菜乃華 とにかく、私がやってるように、ドラマや映画をたくさん見て、自分が好きな女優さんや俳優さんを見つけてほしい。その人のマネをしたり、研究して、自分の顔や性格にはどんな役が似合うだろう?と考えて、ハマり役を探すのがいいと思います。それが見つかると、オーディションを受けるときにも自信を持ってできるんじゃないかな、って。
 

──菜乃華ちゃん自身は、自分にはどういう役が似合うと思う?
 

菜乃華 私は「地獄でなぜ悪い」や「3月のライオン」で演じたような、気が強い女の子の役が似合うね、ってよく言われます。自分でも、やりやすいですね。でも、ふだんの私は正反対で、友達に「気が強い」と言われたことはないです(笑)。学校ではむしろ、言いたいことが言えないことも多いです。これからは、いろんなタイプの役を演じて、演技を磨いていきたいです。
 

 
 
© 2017『はらはらなのか。』製作委員会
 
映画「はらはらなのか。」
http://haraharananoka.com

 

子役から女優への転換をしきれない、12歳の少女ナノカ(原菜乃華)が、女優だった亡き母の残した演劇集団Z-Lionの舞台とめぐり会い、喫茶店の店主・リナ(松井玲奈 )や劇団の奇妙な仲間たちと触れ合いながら、大人の階段を少しずつ歩き始めるファンタジック・ストーリー。
■出演/原菜乃華、松井玲奈、吉田凜音、粟島瑞丸、チャラン・ポ・ランタン ほか
■4月1日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
<配給>SPOTTED PRODUCTIONS  
 
 
 
 
PROFILE
はらなのか●2003年8月26日生まれ。東京都出身。身長158cm。映画/「3月のライオン」前編・後編(幸田香子の少女時代)、「地獄でなぜ悪い」、ドラマ/Huluオリジナル「代償」、東海テレビ・フジテレビ系「朝が来る」、雜誌/「キラピチ」(学研教育出版)専属モデル ほか。研音所属。
 








 






 

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写真/武藤みき インタビュー・文/高倉文紀