【先輩Message】#05 姫乃たま

NEWアルバム『もしもし、今日はどうだった』8月23日リリース☆
16歳で地下アイドルとして舞台に立ち、以降8年間フリーランスで活動を続け、“最強の地下アイドル”とも評されている姫乃たまさん。普段はライターとしても活動している彼女に、“地下”で活動を続ける意味や矜持、シンガーソングライター・町あかりさんが全曲作曲を手がけたことでも話題のNEWアルバム『もしもし、今日はどうだった』について、セルフインタビューをお願いしました。(質問案はAudition&Debut編集部によるものです)
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初めてのステージではテレビアニメ「マクロスF」の「星間飛行」を歌いました。作中でもヒロインのデビュー曲として歌われる曲です
 

 

──地下アイドルを始める前、芸能界や、地下・地上を問わず“アイドル”に興味を持ったことはありますか。
 

姫乃たま(以下、姫乃) ありません。
 

──人前で歌ったのは地下アイドルデビューの日が初めてですか? その時にライブで歌った(カバーした)曲は、誰の、どんな曲ですか。選曲理由も教えてください。
 

姫乃  初めてだったので、テレビアニメ「マクロスF」から「星間飛行」を歌いました。作中でもヒロインのデビュー曲として歌われる曲です。アニメもアイドルも詳しくなかったのですが、地下アイドルとして舞台に立つなら、そうしたカルチャーを勉強するべきだと思っていました。マクロスシリーズは私も観ていて、世代を越えて愛されていますし、何よりも菅野よう子さんの作曲が好きだったのです。
 

──デビュー当時、既にグループアイドルが席巻をはじめていたと思うのですが、グループアイドルへの加入を考えたことはありませんでしたか。
 

姫乃  最初はすぐに活動を辞める予定だったのと、協調性がないので考えたことはありませんでした。女の子は大人数で集まると大変そうですよね。
 

 
──ライブデビューのときの感想は「こんなに楽しいとは思わなかった」「意外に楽しいので続けてもいい」「二度とやりたくない」。どれに一番近かったですか。


姫乃
 客席の最前列に「星間飛行」を完璧に踊れる男性の方がいて、その人のほうが上手だったので、その衝撃しか残っていません。
 

──活動初期の頃は、「ライブ動員を◯人まで増やす」「CDリリース」等、目標を設定されていましたか。
 

姫乃 とにかく高校を卒業するまでには辞めて、進学か就職しようという考えしかありませんでした。それが「大学を卒業したら」になり、「仕事が落ち着いたら」になり……。
 

自分を「アイドル」と言うのに違和感があったことから“地下アイドル”を使い始めたように思います

 

──“地下アイドル”は「音盤の制作・リリースよりもライブが活動の中心のアイドル」「音盤の流通がインディーズ」が一般的な理解だと思いますが、デビュー初期の姫乃さんはどのような意味でご自身を“地下アイドル”だと自認されていたのでしょう。その意味合いはその後変わりましたか。


姫乃 いつから自称し始めたのか覚えていないのですが、自分をアイドルと言うのに違和感があったことから使い始めたように思います。当時は今よりも蔑称の意味合いが強かったので、自分にはそれくらいがぴったりだろうと思いました。今は地下(インディーズ)だからこそ面白いことができると認識していますが、基本的な意識は変わりません。
 

──姫乃さんの思う“地上アイドル”は、どのような活動をしているアイドルですか。
 

姫乃  何かしらの能力が突出していて、ファンがいなくても仕事が成り立つ人です。
 

──2015年から「姫乃たま」としてのCDリリースが活発になっていますが、これはご自身で企画を立ててレーベルにお話を持って行かれたのですか。レーベルから「出しませんか」というお話があったのでしょうか。
 

姫乃 現在、音源をリリースしてくださっているのが、MY BEST!RECORDというディスクユニオンのレーベルグループなのですが、そこの担当者の方からご連絡をいただきました。あるイベントの終演後に10人くらいでファミレスに行く機会があって、その際にテーブルの端と端に座っていただけで、それ以前の付き合いはありません。

 

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